道を走っていたら坂が登れなくなった、旅行に行った先で、急に雪が降ってノーマルタイヤで走れなくなった、ブレーキを踏んだのに止まらずぶつかった、という経験はありませんか?
毎年冬になるとこのような状況になっているニュースをよく見かけます。そうなると、みんなで押して、レッカー呼んで、 JAF 呼んで、と色々な手段があります。
実際、私が住んでいるのはかなりの豪雪地帯で、たとえ4 WD の車を乗っていても雪にハマって抜けられなくなった、などと雪に関するトラブルが多く見受けられます。
そんな中、私が乗っているのは FF 車(前輪駆動)です。
4 WD よりも雪道にはまりやすい傾向があるようですが、私の場合はこのタイヤチェーンのおかげで簡単に雪道を脱出できたことが何度もありました。
今回は雪道の強い味方となって簡単に取り付けられる優れもの、しかし持っているかと言うとなかなか持ち合わせていない人が多い、タイヤチェーンについてご紹介します。
タイヤチェーン雪道楽 Q 2!ジャッキアップしなくても簡単に取り付け OK!
豪雪地帯で有名な、私の住んでいるほとんどの方が、4 WD の車でスタッドレスを履いています。
そんな中、私の乗っている車は FF 車(前輪駆動)です。
街乗りならそれで十分なのかもしれませんが、豪雪地帯となるとひと工夫必要になります。
実際、私もこのチェーンを買うまでに何回もスタック雪の中でスリップして動けなくなりました。
冬を迎えるたびに、「チェーンをつけたらどうなんだろう。」と考えていました。
そこで思い切ってタイヤチェーンについて調べ、メーカーに直接電話をし購入しました。
私が使っているタイヤチェーンは、雪道楽 Q 2という商品になります。
こちらのタイヤチェーンは、車のタイヤハウスのクリアランスが狭い車でも取り付けが出来るというものでした。(メーカーに直接連絡して聞きました。)
↑↑↑↑↑タイヤハウスは、タイヤを収める場所の事、クリアランスはタイヤとボディの隙間の事↑↑↑↑↑
実際、私が乗っている車は、他の車に比べてタイヤハウスのクリアランスが狭いということがわかりました。
タイヤサイズは185/60/15です。
昔は、ジャッキアップをしてタイヤチェーンを取り付けるという方法が主流でしたが、
最近ではジャッキアップをしなくても簡単に取り付けられるという方法が確立してきました。
タイヤチェーンには、
- 布製チェーン(カバータイプ)
- 非金属チェーン
- 金属リングチェーン(はしご型、亀甲型)
- JIS金属チェーン
と様々な種類があります。
実際の取り付け方法も簡単で、タイヤチェーンの取り付けは、自動車学校で習った時以来十数年やっていなかった私ですら、取り付けることができました。
【YouTube】タイヤチェーン雪道楽Q2 取り付け・取り外し方法(動画付き)
タイヤチェーン雪道楽 Q 2の取り付け方法をご紹介します。
<タイヤチェーン 雪道楽 Q 2 の取り付けに必要なもの>
タイヤチェーン 雪道楽 Q 2
軍手またはゴム手袋
スコップ(こちらは雪にハマったときのために用意しておきます)
取り付けが大変だからと言って、つけっぱなしで長距離を走らないでください。
特に、雪道、凍った路面以外の乾いた道路では、チェーンはすぐに切れてしまう恐れがあります。
タイヤチェーン全般の注意点
【注意点1】スタッドレスタイヤを履いているから大丈夫!…ではないんです。
私の場合は、スタッドレスタイヤにチェーンを履かせて走ります。
しかしそれは、
- どうしても登れない坂がある
- 雪道でスタックしてしまった
- チェーン規制のある道路を通らなければならない
という状況でなければ取り付けることはしません。
チェーン規制のある道路では、スタッドレスタイヤのみでの走行はできず、
必ずチェーンをつけなければ走ることすら叶わないという状況になっています。
これからの季節、スキーで山に行くなどする場合は特に気をつけたいポイントのひとつです。
様々な種類があるタイヤチェーンは、どの車でも、どのタイヤにも適合するかと言うと100%そうです、とは言い切れない節があります。
というのは私の車がそうなのですが、タイヤの種類によっては付けにくい場合があるというものです。
様々なメーカーでスタッドレスタイヤを製造販売しており、スタッドレスタイヤはサマータイヤ(ノーマルタイヤ)よりも少しだけ大きく作られているようです。
その中でも、ブリザック REVO GZ スタッドレスタイヤに関しては、
タイヤ自体が若干大きく角ばっているため、タイヤチェーンを取り付ける時に若干難儀してしまう傾向があるようです。(各メーカー共通)
ただしこれは、付けにくいというものであって、付けられないというものではありません。
私が取り付けているので大丈夫かと思います。(タイヤサイズ 185/60/15)
【注意点2】買ってさえいれば、年期入っていても、中古品でも使える!というのはとても危険です!
次に気をつけていただきたいポイントは、タイヤチェーンの耐用年数です。
タイヤチェーンは使用保管状況にもよりますが、買った時から約5年で交換した方がいいということが分かってきています。
なぜならば、タイヤチェーンが金属でも非金属でも、空気にさらされていることによる経年劣化や、使用し続けているとチェーンのコマ(リング)自体が減ってきて取り付け後走行中にチェーンが突然切れることもあるからです。
たとえ、買ってから5年間のうちに3回しか使わなかった、という場合でも新品に交換した方がいいです。
安く済ませたいからと、中古で買おうと思っている場合、前のタイヤチェーンの所有者が、
どのくらいの頻度、どのくらいの期間、どのような状況で保管していたか、
というのが分かりませんので、命に関わるタイヤチェーンは中古で購入するのは控えたほうがいいと思います。
まとめ
旅行に行って楽しい時間を過ごしたいと思っていても、突然の雪で車がスリップして走れなくなった、運転中に雪道でハンドルを取られ、雪山に乗り上げスリップし、脱出不可能になってしまったなど、
せっかくの楽しい運転で身動きが取れなくなっただけで、気分も最悪になってしまいます。
「私は絶対にスリップしないから大丈夫!4 WDだから大丈夫!運転に自信があるから大丈夫!」
このような場合でも、万が一、もしかしてというのが数パーセントでも存在しています。
その数パーセントに出会ってしまった時、どうしてこうなったんだと憤りや落胆をする前に、
約5年間1万円前後でその数パーセントを、限りなくゼロに近づけられると思えば、タイヤチェーンの一つは車のトランクに備えてあってもいいのかな、と豪雪地帯に住んでいる身として思っています。